あなたは1と2どちらを選びましたか?
ほとんどの人間が1番を選んでしまうことをプロスペクト理論といいます。
いったいどういことなのでしょう。
ではプロスペクト理論について深掘りしていきます。
プロスペクト理論とは
ダニエル・カーネマンが1979年に提唱した理論になります。
ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman、1934年3月5日 – )は、経済学と認知科学を統合した行動ファイナンス理論及びプロスペクト理論で有名なアメリカ合衆国(ユダヤ人)の心理学者、行動経済学者
wikipedia
それではもう一度冒頭の質問に戻って説明します。
どちらも期待値は同じく100万円ですが、ここで1番を選ぶというのは目の前に利益があるとお金がもらえないリスクを回避し目先の利益を確定するということがわかります。
この質問もどちらも期待値は100万円なので1番を選んでも良いはずなのですが、実際には2番を選ぶ人が多いです。
その理由は損失を目の前にすると損失そのものを回避して損失を確定しないということがわかります。
まとめると
目の前に利益がある場合、もらえない可能性を避け、利益をもらうほうを優先する。
反対に目の前に損失がある場合、損を確定するのを避ける行動をする。
ということになります。
損小利大でFXトレードに勝つ
トレードで勝つためには損小利大(損を最小限にし利益を最大限に伸ばすこと)でトレードすることが重要です。
ただし先ほど説明したように人には損を認めず小さな利益をとってしまうプロスペクト理論があるため理想のトレードスタイルである損小利大を守ることはそもそも難しいことなのです。
では損小利大を守るためにはどうしたらいいのでしょうか?
デモトレードで練習を積む
とにかく練習をすることです。
スポーツでも勉強でもFXトレードでも練習がとても大切で、練習をこなせば損失と利益のとるべきバランスがわかってきます。
自分のトレードスタイルがいったいどのくらいの損失を許容し利益はどのくらいまで伸ばせば利益が出せるのかが見えてくるようになるのでデモトレードを利用し練習してください。
デモではなく実践トレードでやることで早く身につくメリットがありますが初心者はデモトレードを行うことをおすすめします。
心と資金と時間に余裕を持つこと
余裕がなくなると冷静さがなくなり自分のトレードスタイルを守ることができなくなります。
そのため仕事やプライベートでのストレスを減らし心に余裕を持つこと。
ロットを増やしたり、トレード回数を増やしたり、無理なレバレッジをかけたりせず資金に余裕を持つこと。
前日の負けを取り戻そうとして急いでトレードしたり、出勤前に本来のエントリー場所ではないところで焦ってトレードしたりしないように時間に余裕を持つこと。
心と資金と時間に余裕を持ちながらトレードすれば練習しているいつも通りのトレードができ損小利大のスタイルを守ることができます。
相場から離れること
鬼のように練習して自分のトレードスタイルをようやく見つけて損小利大でのトレードがうまくいくようになった。でも最近はなんだかずーと負けている。はたしてこのトレードスタイルでいいのだろうか?と悩んだりすることもあると思います。そういう場合はいったん相場から離れてみましょう。
「休むも相場」
プロスペクト理論まとめ
そもそも人は目の前に利益があるとお金がもらえないリスクを回避し目先の利益を確定するという生き物なのです。このプロスペクト理論をよく理解し克服することで損小利大のトレードを行うことができるようになります。
それでも裁量トレードをしていると精神が疲弊してくるので精神に左右されない自動売買でのトレードという手法もありますよ。